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私たちが本来持っている生命力を引き出して、健康寿命を延ばすことを目的としています。


一般社団法人
BnPS-Japan

バウビオロギーbaubiologie

健康に暮らすための住まいを提案 
バウビオロギー

1970年に確立されたバウビオロギー(建築生物学)では、
@電磁波、放射能、地磁気、騒音
A建材の化学物質、殺虫剤、塵埃、繊維素材、室内の空気
Bダニ、カビ、細菌などの病原体
が健康に暮らすための住まいと環境を考えるうえで取り組むべき対象であると説いています。

パウル・シュミットは1976年にバイオレゾナンス理論を確立して以来、電磁波とジオパシー(大地の下の水脈、断層などからの身体に負担を与える放射)についていつも触れていました。
健康を維持するうえで、電磁波とジオパシーに特に注意するよう、強く訴えていました。 なかでも寝室は人生の約1/3を過ごす、最も滞在時間の長い場所です。また就寝中はリラックスしているため、覚醒時よりも受けるダメージが大きいとしてとても大事な場所と考えられています。


「電磁波ストレスを軽減するには」


まず初めに
電磁波は危険!と思っている方も電気のない生活は望んでいないでしょう。
ガスも吸えば危険、引火しても危険です。
電気製品を上手に使いましょう。

私たちがここで言う電磁波は5つのグループに分けられます

@交流電場
電気製品が壁の電源コンセントにつながっていると電源スイッチを切っていても交流電場が存在している可能性があります。延長コード、OAタップも同様です。
A交流磁場
電気製品の電源スイッチをオンにして回路に電気が流れると交流磁場が発生します。
B高周波
空間を飛んでくる電波で周波数800メガヘルツから5ギガヘルツ、又はそれ以上のマイクロ波。
C直流電場
カーテンやカーペット衣類に生じる静電気や雷があります。
C直流磁場
地球に存在するN極・S極やEV(電気自動車)の充電ステーションに発生します。

からだにかかる負担の大きさを考えると上記@〜Bについて工夫をすれば、より快適な生活を送れると考えます。

電磁波ストレスをできるだけ少なくするには
1) からだにかかる負担は覚醒時よりも就寝中が大きいと言われています。
配電盤のブレーカーに主幹ブレーカーと子ブレーカーが用意されていて、かつ、寝室に限った子ブレーカーがあれば、寝る前にそのブレーカーをOFFにすると、きっと静謐な雰囲気を感じることでしょう。

2) 壁の電源コンセントにつないで使う電気製品にはスイッチを切っていても交流電場が存在していることが多いです。
使っていない電気製品はスイッチを切るだけでなく、電源コンセントからプラグを抜いておきましょう。

3) 一般的に電気製品から1m離れると交流電場・磁場の影響はずっと小さくなります。特にベッドや布団から1mの範囲内は充電中の携帯電話を含めてフリーにしておきましょう。
ワイヤレスLAN、Wi-Fiのルーターは24時間電波を発信しています。就寝中は電源コンセントからプラグを抜いておくか、寝室からできるだけ離れたところに設置しましょう。
アパートやマンションにお住まいの方は、隣の世帯との壁の向こう側に電気製品が置かれていることを仮定して、ベッドや布団の配置を考えましょう。

4) デジタル・コードレス電話や携帯電話はハンズフリーでの通話をお勧めします。
コードレス電話の親機は一般的に24時間電波を発信しています。親機の受話器がコードでつながれている場合は電波だけではなく交流電場も受話器に生じています。この場合は親機ではなく子機をハンズフリーで使う方がベターです。



携帯やタブレットをご利用の方へ

スマートフォンやタブレットをお使いの方へのアドバイス
スマートフォンは従来の携帯電話と同様、言葉とデータを伝送するために、高周波の電磁場を使います。スマートフォンは携帯無線の接続のほかに、無線LAN(WLAN)も使うことができます。
タブレットにも同じようなことが言えます。これはWLAN接続のために、高周波の場を使い、携帯無線機能も内蔵していることがよくあります。

LTEあるいはUMTSのスマートフォン、携帯電話、タブレットの方が放射が少ない
新しい型の携帯機器には、古い型に比べて利点があります。UMTSあるいはLTE規格で送信することが多いのです。これらは接続を作り上げる際に、GSM規格よりも放射が少ないのです。

GSM規格では、電話の接続を作るために、最高の出力で送信されます。そのあと機器は、必要な送信能力に下向き調整するのです。UMTSあるいはLTE規格の場合は、その逆の方向で行われま。最低の送信能力を使って電話が接続され、必要とされる能力にそれが引き上げられるのです。

最新の科学技術の知識によると、無線通信によって健康に害があることはない、とされています。しかし長期的な影響について最終的な判断を下すには、この技術はまだ新しすぎます。子供に与える影響に関しても、すべての質問に対して最終的な回答が出されているわけではありません。そのためドイツ連邦放射線保護局はこの分野に関し、さらに研究を進めるよう援助し、使用者が予防を怠らないよう喚起しています。

購入の際にSAR値が低いよう気を付ける
購入の際にSAR値(specific absorption rate=比吸収率)が低いことに気を付ければ、さらされる電磁場をより弱いものにすることができます。ドイツ連邦放射線保護局は、市場で購入可能な携帯無線機(携帯電話、スマートフォン、タブレット)のSAR値を把握しています。SAR値が1キログラムにつき0.5ワット以下であれば、「携帯電話を頭部に当てて」使用する場合、その機器は放射が少ないとされています。現在入手可能なスマートフォンの41パーセントは、そのようにして使用する場合、「放射が少ない」というランク付けになります。現在市場で入手可能な携帯電話機のSAR値は、www.bfs.de/sar-werte-handy上で公開されています。

その表には、機器を体に装着している場合(body worn)のSAR値も掲載されています。製造者側から公表されている限りでは、その場合の測定距離も出ています。1キログラムにつき2ワットという最高値は、機器を体につけて使用する場合にも、守られなければなりません。以前の測定基準はその際に、2.5センチまで離すことが可能でした。しかし実際に使用する場合、体と機器の距離は2.5センチよりも小さいことがよくあります。EU委員会の2016年4月の決定により、それ以来携帯電話機製造者は、体でのSAR値を統一した(もっと小さい)0.5センチという距離で調べなければなりません。それによって生じるより強い場の値が、把握されるようになりました。また製造者が突き止めたSAR値を、比較できるようにすることが要求されていましたが、それも満たされたのです。
タブレットに携帯無線機能が搭載されている場合は、やはりそれもSARの最高値を超えてはなりません。

自分がさらされる度合いを下げる
自分で適切な行動をとることにより、電磁の場にあまりさらされないようにすることができます。携帯電話を使って電話をする際に勧められることのほかに、スマートフォンとタブレットのためには、以下のような特別なヒントがあります。

・ヘッドセットを使って電話をしましょう。それはスマートフォンでも従来の携帯電話でも同じです(ただし、ヘッドセットのコードが、内蔵アンテナに触れないように使うことが大事です)。
・ネットサーフィンやEメールを受信するのは、可能な限り受信状態が良い時、あるいは無線LANを使える時だけにしましょう。無線LANでは送信能力は通常、無線規格のUMTS、GSM、LTEよりも低くなっています。
・Eメールは必要なときのみ、手動で受信するようにしましょう。
・電話をしながらEメールを受信することは避けましょう。自分が特に高周波の場にさらされないようにしたければ、背景にあるデータの送受信を止めましょう。
・スマートフォンを体に携帯する際は、製造者が表示する最低距離に注意してください。場合によっては、購入の際にそのためについていた携帯するための付属品を使ってください。
・タブレットやスマートフォンでネットサーフィンする際には、機器を体から十分に離しましょう。距離が大きくなればなるほど、体が高周波の場にさらされることがはっきりと減少します。
・購入の際に、SAR値ができるだけ低いことに気を付けてください。

子供とスマートフォンあるいはタブレット
非常に重要なのは、子供たちができるだけこれにさらされないようにすることです。彼らはまだ発展の段階にあるために、体の反応が大人より繊細である可能性があります。

特に子供と青少年に勧められること
「携帯無線のデータ接続」を消してください。そうすれば子供と電話で話すことができ、その子は家の外でもオフラインでゲームをすることができます。スマートフォンやタブレットで、どうしてもオンラインでゲームをしたい場合は、家で、無線LANを使ってやりましょう。ゲームをする時間は、放射という理由からだけでなく、限度を守りましょう。

ドイツ連邦放射線保護局 https://www.bfs.de/ より


種々の機器のSAR値は、携帯電話会社のサイトでご覧ください。
NTTドコモ https://www.nttdocomo.co.jp/product/sar/
au    https://www.au.com/mobile/product/sar-list/
SoftBank  https://www.softbank.jp/mobile/support/sar/




  

携帯電話のご利用についてのアドバイス

●携帯電話での通話中に、携帯電話を頭に直につけず、数センチの間隔を置けば放射の負担が何倍も下がります。
●携帯電話のヘッドセットにより、放射の負担が高まることがあります。ヘッドセットのコードがアンテナのような働きをし、ヘッドセットのイヤフォンは「体のもっと深いところ」脳にもっと近いところにあるからです。
●車の中で携帯電話を使うと、たくさん閉じた金属面があることから、放射の負担が百倍も高くなります。
●車の中でブルートゥースを使って通話をすると、スマートフォンの高い送信能力とともに、ブルートゥースとの接続によって、パルス変調された放射が生じます。
●車の中では、車に内蔵してあるSIMカードと外部アンテナ(車の外、屋根の上などについているアンテナ)を使って通話をするのがよいでしょう。負担が最も低いからです。


バウビオロギー(建築生物学)の専門家が使っている高周波測定器のメーカー
「ギガヘルツソリューションズ社」が5Gについてコメントしています

5G放射によるエレクトロスモッグの負担を、ギガヘルツソリューションズの測定技術を使って測定する

5G周波数スペクトルは、本当に100GHzまで到達するのですか?

これを担当するコンソーシアムは、今までに約80GHzまでという計画を立てています。最上位の周波数帯はしかし、コンピューターからモニターなどのように直近領域での伝達にしか向いていません。その意味ではこの最上位の周波数帯は、電気に敏感な方にとってあまり関係がありません。それを使うかどうかは、自分で決められるからです。(5Gが数年のうちに、商業的に利用できるようになってからのことですが)
28GHzという周波数領域の5Gに関する計画は、それよりもずっと具体的です。これは主にサッカースタジアム、ショッピングセンターなど、あるいは列車内や公共交通機関での無線のインターネットに(一時的に)供給されるものです。ここでも到達距離は非常に短く、電気消費を最小化するために、事業者側としては、放射が必要最低限の領域に集中するよう努力するでしょう。今までの実験を見ると、それは技術的に非常に難しいことがわかります。通信塔から見えるところに木が一本あるだけで、伝達度がかなり悪くなるだけでなく、接続が中断されることもあったからです。

5Gが送信する周波数はいくつですか?
現在予定されている周波数帯は、以下のものです。
・700MHz前後
・2GHz前後
・3GHzと4GHzの間(世界中でも6GHz以下、「サブ6GHz バンド」)
・28‐30GHz前後
・約80GHzまで

目につくのは、4GHzと28GHzの間が大きく空いていることです。建築生物学に関係する無線サービスでは、この領域には「5GHz無線LAN」(5GHzと6GHzの間)と、8.5GHzと9.5GHzの間の様々なレーダーの周波数があるだけです。

30GHz以上の5Gの周波数は、特に有害ですか?
これはそもそもエレクトロスモッグの有害性というテーマ全体と同様、専門家が争うところです。アスベストの有害性に関して、何十年も続いた論争のことを思い出してください!そこで用心のため、5Gの放射に関しては、個人的にさらされることを最小限にするのがよいように思えます。以下の通りの物理的に疑いようのない事実は、気を静めてくれます。すなわち、周波数が高ければ高いほど、放射の広がりは小さいということです。別の言い方をすれば、周波数が高ければ高いほど、5Gの放射の緩和も高いのです(どの高周波放射も!)。それは空気を通ることによって起こるだけでなく、ましてや石材、木材、ガラスなど通常の建材を通れば、なおさらです。その限りでは、屋内、つまり住居は比較的高い5G周波に関して、すでにかなり良い保護となるのです。

6GHz以下の5G周波数は、なぜ特に危ないのですか?
建築生物学の観点から言うと、眠る場所でのエレクトロスモッグの負担を小さく保つことは、特に重要です。体は睡眠中に一日の疲れを回復するために、外からの負担を受けないことが望ましいからです。
しかし技術的経済的理由から、まさにこの5Gの下の方にある移動通信周波数が、眠る場所での5Gの放射負担を大きくするでしょう。なぜかと言うと、周波数が低い方が、エネルギー消費が同じである場合、送信距離がより大きく、通常の建材をよりよく通過するからです。それは通信事業者にとって、ほぼ同じインフラ費用で、より多くの顧客をカバーすることができる、つまり利益が大きくなるということです。それと同じ現象は、携帯電話(GSMの900MHz対1800MHz、LTEの800MHz対1800MHz対2700MHz)あるいは2.4GHzの無線LAN対5GHzの無線LANなどのように、下の方の移動通信帯が上に比べて、ずっと大きい領域をカバーすることでも見られます。
そのため700MHzは、特に地方や小さな村などに勧められる一方、市街地では転送速度をより高くするために、新しく運用が認められた3GHzと4GHzの間の周波数帯を、より多く使うようになるでしょう。そのために通信塔の間隔を狭めなければならないにもかかわらず。そしてそれこそが、5Gの建設に反対する人たちの主な批判の一つなのです。

5Gの市場導入は、なぜ低い方の周波数から始まるのですか?
物理の法則は5Gにも当てはまり、ハードウェアの事業者の反応は予想がつきます。まずは空気を通ると高周波放射は、かなり緩衝されることです。事業者の視点から言うと、「より大きい緩衝」とは「エネルギー消費と費用がより大きい」ということと同じです。そこで経済的には次のことが起こります。できるだけ低い周波帯が好まれるのです(GSM、LTE、無線LANで見られた通りです)。50GHz以上までの5G の上の方の周波帯は、長期的に見て、非常に近距離で、見えるところでの接続のために残ります。住民にとっての良い副次効果は、自分の住居の壁が、比較的よく保護をしてくれることです。
「金が世界を支配する」という言い回しは、ここで例外的にそして意図せずして、多くの市民の役に立つのです。5Gによってより大きくなる高周波の総合的な負担を考えると、小さな慰みですが。

5Gは自分で測定できますか?
できます!物理的経済的適合法則性により、6GHzまでの5G周波数(と携帯無線周波数一般)を測定することが、一般の市民にとって最も関わりが大きいことは変わらないでしょう。この領域でギガヘルツソリューションズは、高周波用に開発したものが世界中でそしてもう何年も、建築生物学において、そして興味を持つ個人の間で、その地位を確実なものにしています。5Gの導入に伴い、私たちはいくつかの新しい測定器セットをご紹介しました。それは「6GHz以下の5G」全体をカバーします。

従来のエレクトロスモッグ測定技術で、5G の変調を正しく測定できますか?
5Gは4G(LTE)と比べて、測定技術がより難しいわけではありません。本来はクレストファクタ(波高率)が大きくなればなるほど、測定技術的に難しくなることが予想されます。チップ製造者はしかし、クレストファクタを最高10dBに制限する新しい方法を、競い合って次々に出してきます。なぜならデシベルが上がるごとに基地局の費用が、それにより移動通信事業者の費用が上昇するからです。これもまた「金は世界を支配する」という辛辣な言い回しの、めったにない良い副次効果です。

ギガヘルツソリューションズは10GHz以上の周波数のために、何を計画していますか?
目下のところ、計画されている5G周波帯の上の方にある「30GHz前後」と「70GHz前後」には、商業的に使える機器はありません。当然そのための高周波部品も、普通に買えるような領域には全くないのです。同時にこの帯域は、上に述べた理由から、建築生物学の実際の場面で、あまり重要ではありません。もちろん私たちは、どのように発展していくか見守っています。状況が変われば、私たちの今までの製品をさらにケアしていくことに、重点を置くでしょう。
GHzの高い領域のための実験室用測定技術は、(1千万円くらいで)もちろんすでにあります。この領域での有名な製造者は、ローデ&シュヴァルツ、アンリツ、ナルダ‐STSです。

出典:独ギガヘルツソリューションズGmbH、2020年2月


5Gについて

2020年以降、第5世代移動通信システム、5Gが使用可能になるはずです。無人自動車、音声サービス、賢い冷蔵庫などは、新しい携帯無線技術のより高いデータ伝送速度を、どのように使うことができるのか、というのはほんの一例に過ぎません。しかし考えなければならないこともあります。それは5Gを広げることが、健康上のリスクももたらすか、ということです。ドイツ連邦放射線保護局(BfS)は現在の科学知識においては、健康上悪い影響があるとはしていませんが、まだ回答のない質問もあると見ています。

基本的に考慮しなければならないのは、次の二つの観点です。
・携帯無線発信設備と端末などの技術的条件  及び
・データ伝送量の上昇
5Gの技術的観点の多くは、従来の携帯無線規格のそれと比較できます。例えば5Gは差し当たり、以下の周波数領域で使うことが考えられています。
・今日すでに携帯無線で使われている領域(2GHz帯域)
・匹敵する使用に許可されている領域(3.6GHz帯域)  あるいは
・それらの周波数帯域に隣接している領域(700MHz帯域)

今までの携帯無線世代で認識されていることの多くが、5Gにも言うことができます。
携帯無線の電磁場が、健康に影響を与える可能性について行われた研究から得られた知識では、大部分が5Gにも当てはまるのです。例えば「ドイツ携帯無線研究プログラム(DMF)」は、彼らの認識が、将来の技術的発展に関しても説明するように考えられています。周波数領域が意識的に広くとられており、いくつかの研究では、現在携帯無線に使われている領域を超えています。携帯無線発信設備の有効な限界値内で、そして携帯電話に要求される製品の安全保障の枠内で、携帯無線は害となる影響があるということを証明するものは、いまの科学では何もありません。
5Gをさらに広げていく段階で、ミリメートルあるいはセンチメートルの、より高い周波数帯域が予定されています。例えば26GHzや40GHz帯域、さらには86GHzまでです。この領域でも現在の国の限界値以下では、健康上の影響はないと考えられています。しかしこの領域に関しては、調査結果がほとんど出ていないので、BfSはまだ調査の必要があるとみています。高周波の電磁場は、ミリメートルあるいはセンチメートルの領域で、体の表面に非常に近いところで吸収されます。影響があるとすれば、それは皮膚と目であると考えられ、内臓に直接影響があることは予想されません。

機能の仕方
2G、3G、4Gと同様、5Gの携帯無線もそれを使える地域は、電気通信事業者によって複数のセルに分けられます。セルにある固定された無線設備(基地局)が、携帯無線サービスを確保します。基地局はアンテナを使って、高周波の電磁波を送受信します。それを通じて消費者の端末で、無線通信が行われます。携帯無線セルの範囲は、数百メートル以内であるものから、数キロメートルにわたるものまで、いろいろあります。様々な電気通信業者のセルの場所が重なったり、あるいは様々な周波数が使われる場合、一つの通信業者の無線セルが重なることがあります。

基地局とターミナルの送信能力
5G基地局の最大送信能力は、セルの大きさなどに左右されます。屋内に電波を供給するための基地は、最高送信能力が1ワットを下回るでしょう。通りを数本カバーする、建物の壁あるいは街灯に取り付けられている基地局は、数ワットで足りるでしょう。それより大きい地域をカバーする設備は、建物の屋根や、専用に建てられた独立した携帯無線塔に付けられます。このような設備はその一つが、数十ワットの送信能力を持ちます。そのような場所には、一つあるいは複数の通信業者が、複数の基地局を取り付けることもあります。それにより、そのような場所の最大送信能力は、合計で100ワットを越えることがあります。

伝送帯域幅
4Gあるいはそれ以前の携帯無線標準に比べると、5Gではより大きく可変なチャンネルの幅が可能です(400MHzまでの場合は、複数の(分かれた)周波数ブロック(キャリアアグリゲーション)の伝送容量を同時に使うことで、それ以上が可能)。それによりデータ伝送速度がより高くなり、およびデータ量が変化しない場合には、伝送及び露出時間が短縮されます。

変調方法
5GはQPSK、16QAM、64QAM、256QAMなどの変調方法を使います。これは他の無線使用にも使われます。端末にはそれに加えてpi/2-BPSK変調を使うことができます。BPSKは例えば無線LAN に使われています。

アンテナ技術
他の無線規格(無線LAN、LTE)にも使われているMIMO技術(Mulipe Input Multiple Output)は、5Gでは、Massive MIMO(マッシブマイモ、大規模マイモ)へとさらに開発が進みました。5GのためのMassive MIMOアンテナは、たくさんの個々のアンテナ要素を集結しており、それを一つ一つ制御することができます。それによってマルチパスをより有効に使うことが可能になり、放射能力では、より正確に発射することができます(Beam-Forming)。それにより干渉が減少し、信号と雑音の割合が改善され、伝送容量が上昇します。発射される目標が正確になることは、露出が低くなることです。周囲に発射される無駄な照射が少ないからです。この技術のおかげで、受信の際には場の強さがそれほどなくても、接続に十分足りるようになります。同時に、データ伝送量が全体的に上昇し、それと関連して生じる照射が変化する、ということが起こります。Beam-Formingを支えるMassive MIMOアンテナは、特にミリメートルの波長の領域で使われます。

まだ回答のない科学的疑問 − 『そのためBfSは予防を勧めます。』
データ伝送量が増加することに伴い、発信設備がもっと必要になるという事実から、まだ答えの出ていない質問が出てきます。それは5G特有の問題ではありません。今日すでに、使用者密度の高い場所では、スモールセルが使われています。5Gが導入されると、もっと増えるでしょう。このスモールセルというものは、送信能力は低いですが、人間が滞在する場所に近いところで使われます。これがどのような影響を及ぼすか、住民がどのくらい照射されることになるのかは、まだ予想が立てられません。しかし、露出の広がる領域が増すであろうことは予想されます。 BfSは5G導入の計画、露出と新しい周波数領域により考えられる効果についての研究を委託し、この新しい技術も放射保護という観点から評価し、必要な場合には適切な措置を取ります。 5Gとは別に、そもそも携帯電話を集中して使うことにより考えられる長期的影響には、今でも科学的に見て不確実なことがあります。最終的な評価を下すには、この技術はまだ新し過ぎます。ガン疾患などは、20年から30年かけて発展していくからです。子供への影響に関しても、まだすべての疑問に、最終的な回答が得られていません。ですから消費者は、携帯電話を選ぶ際に、SAR値に気を付けなければなりません。この値が小さければ小さいほど、機器の放射が少ないのです。入手可能な携帯電話のSAR値は、だんだんと減少してきました。しかし今でも言えるのは、スマートフォンを体から十分に離すことに気を付け、電話をするときは、ハンズフリーかヘッドセットを使うということです。

出典:ドイツ連邦放射線保護局 https://www.bfs.de/

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